はじめに:50代・60代でも矯正治療はできる?
近年、50代・60代の方でもマウスピース矯正をおこなう方が増えています。「今さら矯正なんて…」と思っていた方が、健康意識の高まりや審美的な理由から矯正治療に関心を寄せているのです。
本記事では、シニア世代の矯正治療のメリットや注意点をわかりやすくご紹介します。
1)なぜ今、シニア世代の矯正が注目されているのか?
健康寿命を意識する50代・60代が増加
日本人の平均寿命は延びていますが、健康寿命(健康で自立した生活ができる期間)はそれほどではありません。そこで注目されているのが「口腔の健康」です。お口の中の健康を失うと、食事ができなくなり、咀嚼することが少なくなることで脳の活動も低下することが分かっています。認知症などの予防のためにも、お口の健康はとても大切なのです。
矯正治療で期待できる健康面の効果
- 歯磨きしやすくなり、虫歯・歯周病の予防に
- 咀嚼機能が改善し、栄養摂取がスムーズに
- 噛み合わせのバランスが整い、顎関節や姿勢にも良い影響
- 良く噛めることによって脳が活性化
2)シニア世代でもマウスピース矯正はできるの?
基本的には年齢制限なし。骨や歯ぐきの状態がポイント
マウスピース矯正には特に年齢制限はありません。ただし、お口の中の状態によっては、治療をしてからマウスピース矯正に取り掛かるといったケースもあります。特にシニア世代だと歯周病が進行されている方も比較的多く、マウスピース矯正をする前には、しっかりとした歯周病治療が必要になるケースもあります。
注意すべきポイント
- 歯周病の進行度合い(炎症が強いと矯正できないことも)
- 骨密度(歯を支える骨がしっかりしているか)
- インプラントやブリッジなどの有無
治療前にこれらをしっかりチェックすることで(治療は必要になることもあります)、安全にマウスピース矯正が行えます。
3)シニア世代が矯正治療をする3つのメリット
1. 見た目の若返り効果
歯列が整うことで、顔の輪郭や笑顔の印象が若々しく見えるようになります。マスクを外す機会が増える中、見た目を気にするシニアの方も増えています。アクティブシニアという言葉もあるように、外出や食事を楽しみたいという方も増えており、歯並びを良くしたいという相談も増えています。
2. 口腔内のセルフケアがしやすくなる
歯が重なっていたり、傾いていたりすると歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯列が整えば、ケアがしやすくなり長期的な健康維持に繋がります。
3. 健康寿命の延伸
よく噛めることは脳の活性化にもつながり、認知症予防にも効果的とされています。全身の健康と口の健康は密接に関係しているのです。
おわりに…矯正をお考えのシニアの方へ
矯正を検討されている方は、まずは歯科医院へご相談ください。大山歯科医院では、無料の矯正相談を実施しています。また、大山歯科では、50代・60代の方からのマウスピース矯正のご相談も増えており、実際に矯正をスタートされている方もいらっしゃいます。「私もマウスピース矯正ができるのか不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。一人ひとりに合った治療方針を立て、健康寿命を支える矯正治療をご提案します。
