「言われた通りにやっているはずなのに…」という違和感
マウスピース矯正中の患者さんから、
非常に多く聞かれるのが次の言葉です。
- 「毎日つけているのに歯が動いていない気がする」
- 「予定通り交換しているのに、浮いてきた」
- 「本当にこのままで大丈夫なのか不安」
結論から言うと、
「歯が動かない」と感じるケースの多くは、原因が1つではありません。
複数の小さなズレが積み重なり、
結果として「進まない」状態を作っていることがほとんどです。
原因① 装着時間が足りていない(最も多い原因)
本人は「20時間以上つけているつもり」でも、
- 食後に30分外したまま
- 間食のたびに外す
- 寝落ち前に外してしまう
などが積み重なると、
実際は18時間前後になっていることが非常に多いです。
マウスピース矯正は
「毎日20〜22時間の安定した装着」が前提です。
原因② マウスピースの“わずかな浮き”
特に浮きやすい部位は、
- 犬歯
- 奥歯
- 前歯の先端
この浮きを放置すると、
歯に力が正しく伝わらず、動きが止まります。
「入っているように見える」
と
「力がかかっている」
は別物です。
原因③ チューイー不足・噛み込み不足
チューイーは、
- マウスピースを歯に密着させる
- 力を均一に伝える
ために重要です。
- 数回しか噛んでいない
- 最初だけ噛んでいる
- 面倒で使っていない
この状態では、
装着していても“効いていない” ことがあります。
原因④ 交換が早すぎる
歯がまだ動き切っていないのに
日数だけで次へ進むと、
- マウスピースが合わない
- 浮きが増える
- 進行が止まる
という悪循環に入ります。
原因⑤ 歯ぎしり・食いしばり
無意識の強い力は、
- 歯の移動方向を乱す
- マウスピースを変形させる
- 計画と違う力を生む
といった影響を与えます。
歯が動かないときにやってはいけないこと
❌ 無理に次のマウスピースへ進む
❌ 自己判断で装着時間を極端に増やす
❌ ネット情報だけで対処する
正しい対応は「早めの軌道修正」
- 装着時間の見直し
- フィット確認
- 必要に応じた計画修正
これだけで、
再びスムーズに動き出すケースは非常に多いです。
まとめ
- 原因は1つではない
- 小さなズレの積み重ねが進行停止を招く
- 早期相談が治療成功のカギ


