はじめに
マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく、取り外しができるという特徴から、20代から60代の幅広い年代に人気のある矯正治療法です。しかし、「矯正治療には抜歯が必要」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?実際、矯正治療には「抜歯が必要なケース」と「抜歯をせずに済むケース」があり、それぞれで治療計画は大きく異なります。
この記事では、抜歯の有無による治療計画の違いや、抜歯が必要な症例・不要な症例、さらにはできるだけ抜歯を避けたい方のためのポイントについて詳しく解説します。マウスピース矯正をご検討中の方にとって、有益な判断材料になる内容をお届けします。
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正は、歯に透明なプラスチック製のアライナー(マウスピース)を装着し、徐々に歯を理想的な位置へと動かしていく治療法です。インビザラインやシュアスマイルなどが代表的で、患者様の歯並びに合わせてカスタムメイドで作成されます。
主な特徴
- 透明で目立たない:装着中もほとんど気づかれない
- 取り外し可能:食事や歯磨きがしやすい
- 通院回数が少ない:2〜3ヶ月に1回の通院でOK
- 金属アレルギーの心配なし
ただし、自己管理が重要であり、1日20時間以上の装着が求められます。
矯正で抜歯が必要になるケースとは?
矯正治療で抜歯が必要かどうかは、以下のような要因で判断されます。
顎のスペースが不足している場合
歯が並ぶためのスペースが足りないと、歯がガタガタに並んでしまいます。このようなケースでは、歯を並べるためにスペースを確保する必要があり、抜歯が必要になることがあります。
出っ歯や口元の突出を改善したい場合
前歯が大きく前に出ている場合、歯を内側に引っ込めるためのスペースを作るために、抜歯が必要になることがあります。特に、口元をスッキリとさせたいという希望がある方に多いです。
歯の大きさと顎のバランスが悪い場合
歯が大きすぎて顎に収まりきらない場合も、抜歯によってスペースを作る必要があります。
抜歯なしで治療できるケースとは?
一方で、以下のような条件を満たしていれば、抜歯なしでのマウスピース矯正も可能です。
軽度の歯列不正
歯の並びの乱れが比較的軽度で、歯の移動距離が小さい場合は、抜歯をせずに矯正が可能なことが多いです。
歯と顎の大きさのバランスが取れている
顎のスペースに余裕があり、歯がきれいに並ぶ可能性がある場合は、非抜歯で治療が進められます。
歯を削ってスペースを作る方法(IPR)
歯と歯の間をわずかに削ることでスペースを確保する方法です。IPR(Interproximal Reduction)は抜歯に比べて負担が少なく、軽度から中等度の症例に有効です。
抜歯あり・なしで治療計画はどう変わる?
治療期間
- 抜歯あり:スペースが確保される分、移動距離が長くなるため、治療期間がやや長くなる傾向
- 抜歯なし:移動距離が短くなるため、比較的治療期間が短くなる
歯の移動方向と計画
抜歯を行うと、歯を後方へ移動させる必要があり、これにより全体の歯列バランスが大きく変わる可能性があります。そのため、治療計画には高度な診断とシミュレーションが必要になります。
見た目の変化
抜歯を行うことで、口元がスッキリとし、横顔の印象が改善されることがあります。一方、抜歯なしでは歯並びは改善されるものの、口元の突出感が残るケースもあります。
できるだけ抜歯を避けたい方へ
早期相談がカギ
抜歯を避けたい方は、なるべく早い段階で歯科医師に相談することが大切です。歯並びの乱れが進行する前であれば、非抜歯で対応できる可能性が高くなります。
セカンドオピニオンを活用
一つのクリニックで「抜歯が必要」と言われても、他院では非抜歯で対応可能な場合もあります。青砥周辺の複数の歯科医院に相談してみるのも良いでしょう。
IPRや顎の拡大など代替案の検討
歯を削ることでスペースを確保するIPRや、必要に応じて顎を広げる装置の併用など、非抜歯で治療可能にする選択肢もあります。
青砥でマウスピース矯正をお考えの方へ
大山歯科医院では、患者さま一人ひとりの歯並びとご希望を丁寧に確認し、抜歯の有無を含めた最適な治療計画を提案しております。デジタルスキャンとシミュレーション技術を活用し、治療後のイメージも事前にご確認いただけます。
「できるだけ抜歯を避けたい」「口元の見た目も重視したい」といったご要望にも柔軟に対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
