はじめに:マウスピース矯正の「その後」が気になる方へ
「マウスピース矯正は終わったら安心?」「後戻りするって本当?」
矯正治療に興味を持ち始めた30代~50代の方にとって、矯正後のケア、特に“後戻り”の不安は非常に大きなものです。この記事では、矯正後のリテーナー(保定装置)の役割や重要性、装着期間の目安、後戻りを防ぐための具体策について詳しく解説します。
【1】矯正後に必要な「リテーナー」とは?
リテーナー=歯列を安定させる装置
矯正治療が終了したあとに使用する「リテーナー(保定装置)」は、歯が元の位置に戻ってしまう“後戻り”を防ぐために必要不可欠なものです。マウスピース矯正の終了後はマウスピース型のリテーナーを一定期間装着することで、矯正後の歯並びを維持することができます。
リテーナーの役割とは?
- 矯正後に動いた歯をその位置にキープする
- 歯周組織(歯根膜や骨)が安定するまでの補助
- 噛み合わせやフェイスラインの維持に貢献
【2】なぜ「後戻り」が起きるのか?その原因を解説
矯正直後の歯は“まだ不安定”
矯正で動かした歯は、見た目が整っていても骨や歯周組織の内部ではまだ安定していない状態です。そのため、リテーナーを使わないと、時間とともに元の位置に戻ってしまう可能性があります。特に矯正治療直後は歯が元の歯並びに戻りやすい時期です。この時期にリテーナーを装着しないと、せっかくのキレイな歯並びが元に戻ってしまう可能性が高まります。
後戻りの原因
- 歯根膜・骨の再構築が不完全なまま矯正を終了した場合
- 舌のクセや噛み癖など日常の習慣
- リテーナーの装着時間が足りない・不規則
マウスピース矯正は後戻りしやすいのか?
患者様からよく、「マウスピース矯正は後戻りしやすいですか?」と聞かれることがありますが、一般的には、マウスピース矯正とワイヤー矯正で「後戻りのリスク」に大きな差はないとされています。しかし…
- 取り外しが可能なため、装着を怠ると後戻りしやすい
- 装置の使い方次第で保定の効果に差が出る
といった点から、マウスピース矯正後の保定は自己管理が特に重要となります。
【3】リテーナーの装着期間はどれくらい?
一般的な目安と当院の方針
保定期間の基本的な流れ
- 最初の6ヶ月〜1年:1日20時間以上の装着
- 1年以降:夜間のみ装着(就寝中)
- 2〜3年目以降:個別の状態を見ながら装着頻度を調整
リテーナーはいつまで必要?
保定期間には明確な終わりがあるとは限りません。歯並びは加齢や生活習慣によっても変化するため、「できれば一生夜間だけでも装着を続けた方が良い」という考え方もあります。「以前、矯正をしていたけど歯並びが元に戻ってしまった」と相談に来られる患者さんの中には、矯正後のリテーナーを装着していなかったと仰られるかたもいます。
【4】後戻りを防ぐためにできること
リテーナーの装着を習慣に
毎日しっかり装着するコツ
- 朝晩のルーティンに組み込む
- 装着時間をスマホアプリで管理
- 外出時も専用ケースを携帯
その他の工夫も大切
後戻りを防ぐ生活習慣
歯並びが悪くなるには原因があります。その多くが生活習慣によるものです。舌で歯を押すことが癖になっていたり、噛みしめや食いしばりをしていたり、片方だけで食事をしていたりと、生活習慣によって歯並びは悪くなることがあります。そいった悪習慣を取り除くことも、歯並びの後戻りを防ぐことに繋がります。
- 舌癖(舌で前歯を押す)を直す
- 噛みしめや食いしばりに注意
- 歯ぎしり防止のためナイトガードを併用する場合も
まとめ:リテーナーは“矯正の仕上げ”として超重要
マウスピース矯正の成功は、矯正後の保定によって決まると言っても過言ではありません。
後戻りを防ぎ、美しい歯並びを長く保つために、リテーナーの装着は欠かせないステップです。青砥でマウスピース矯正をご検討の方は、後戻り防止までしっかりサポートする「大山歯科医院」へ、ぜひ一度ご相談ください。大山歯科では矯正の相談は無料です。ぜひお気軽にご予約下さい。
