はじめに
「マウスピース矯正を始めて数カ月。あまり歯が動いていない気がする…」 「シミュレーションではもっと進んでいるはずなのに、なぜ?」
マウスピース矯正は、透明で目立たず、取り外しもできる快適な矯正方法として人気ですが、実は「歯が動きにくい」と感じる時期があるのも事実です。
そこで今回は、「なぜ矯正中に歯が動かなくなるのか」「どうすれば計画通りに進められるのか」について、わかりやすく解説します。
マウスピース矯正で歯が動きにくくなる原因とは?
1. 装着時間が足りていない
1日20時間以上の装着が原則
- 矯正効果は、継続的な力を加え続けることがポイント
- 「食事・歯磨き以外は常に装着」が理想
- 装着時間が足りないと歯が元の位置に戻ってしまう
2. マウスピースの装着状態が不完全
浮き・ズレがあると力がかからない
- 正しく装着されていないと、歯に力が加わらず計画通りに動かない
- チューイー(専用のゴム)を噛んでしっかり密着させる
3. アライナーが変形・劣化している
変形したマウスピースは正確に歯を動かせない
- 熱いお湯での洗浄や、落下・圧迫による変形
- 破損や浮きがある場合は早めに再製作が必要
4. 骨の状態や歯の性質による個人差
歯や骨の反応には個人差がある
- 骨が硬い・歯の根が太いなどで動きにくいケースがある
- 年齢によって歯の動きやすさに違いも
5. アタッチメントの脱落や不具合
アタッチメントがないと正しい力が加わらない
- 歯の移動をサポートする小さな突起=アタッチメント
- 外れている場合は歯科医院で早急に再接着が必要
マウスピース矯正で歯が動く仕組み
歯は“骨の再構築”によって動いている
- マウスピースは歯に弱い力をかけ続けることで、周囲の骨を少しずつ再構築
- 骨が吸収され、新しい位置に再生されることで歯が移動
1枚あたり0.25mmずつ動かすのが基本
- マウスピースは数日~2週間ごとに交換
- 少しずつ異なる形状で歯を段階的に誘導
- 一度に全部を動かすのではなく、段階的に数本ずつ動かしていく
歯が動きにくいときの対処法
歯科医院にすぐ相談する
- 異常があれば早めにチェック・修正するのが大切
- 装着チェック、アタッチメントの確認、再スキャンなどを行う
マウスピースの装着習慣を見直す
- 着け忘れがないか、正しくはまっているかを確認
- 毎日の装着時間を記録するのも効果的
チューイーを活用する
- 毎回の装着時に数分間しっかり噛む
- 浮きやズレを防ぎ、力をしっかり歯に伝える
ライフスタイルに合った計画を再構築
- 忙しくて装着時間を守れない場合は部分矯正や別プランに変更するのも一案
- 大山歯科では柔軟なプラン変更にも対応しています
まとめ
マウスピース矯正で歯が動きにくいと感じたら、
- 装着時間
- フィット状態
- アタッチメントの有無
- 骨の状態や歯の反応
など、さまざまな原因が考えられます。
トラブルに気づいたら早めに歯科医院へ相談し、調整や再計画で理想の歯並びに近づけましょう。
大山歯科では矯正の無料相談を実施しています。マウスピース矯正に興味があるけど、自分が対象なのか、治療費はどれくらいなのか知りたいという方は、お気軽にご予約ください。
