矯正を始める前に確認したいこと
マウスピース矯正を考えたとき、「まず矯正相談に行けばいい」と思われる方は多いと思います。
もちろんそれは大切ですが、実際にはその前に、お口の中の健康状態を確認することがとても重要です。
特に、むし歯や歯周病がある状態で矯正を始めると、治療計画に影響したり、途中で余計なトラブルが起きたりすることがあります。
むし歯治療は先に必要なことが多いです
結論からいうと、むし歯がある場合は、矯正前に治療を優先した方がよいケースが多いです。
理由は主に3つあります。
1. むし歯が進行するリスクがある
矯正中は装着時間が長くなるため、ケアが不十分だとむし歯が悪化することがあります。
2. 詰め物や被せ物が治療計画に関わる
歯の形が変わると、マウスピースの適合や歯の動かし方に影響することがあります。
3. 矯正途中の治療は効率が悪くなることがある
マウスピースの作り直しや治療計画の修正が必要になることもあり、結果として時間も費用も余分にかかる場合があります。
矯正前にチェックしたい項目
むし歯の有無
小さなむし歯でも、矯正中に進行しやすい場合があります。
痛みがなくても、レントゲンなどで確認することが大切です。
歯周病や歯肉炎の有無
歯ぐきに炎症があるまま歯を動かすことは望ましくありません。
大人の矯正では特に重要なチェック項目です。
詰め物・被せ物の状態
外れかけていないか、適合は問題ないか、二次むし歯はないかを確認します。
親知らずの影響
歯を動かす計画によっては、親知らずの存在が影響することがあります。
歯ぎしり・食いしばり
装置の破損や歯への負担に関わるため、事前把握が大切です。
顎関節の状態
口が開けにくい、音がする、顎が痛いといった症状がある場合は、矯正前に確認しておく必要があります。
「痛くないから大丈夫」ではありません
患者さんの中には、「今痛みがないから、むし歯はないと思う」とおっしゃる方もいます。
しかし、初期むし歯や歯周病は、自覚症状が乏しいことが少なくありません。
矯正前には、見た目だけでなく、レントゲンや口腔内診査を通じて、土台となるお口の状態を整えることが大切です。
まとめ
マウスピース矯正をスムーズに進めるためには、矯正前の準備が非常に重要です。
むし歯や歯周病がある場合は、まずそれらを適切に治療し、健康な状態を整えたうえで矯正に入ることが理想です。
矯正を成功させるためには、
- むし歯の確認
- 歯周病の確認
- 詰め物・被せ物の確認
- 親知らずの確認
- 噛みしめや顎関節の確認
といったチェックが欠かせません。
歯をきれいに並べる前に、まずはその歯をしっかり守れる状態にする。
それが、結果的に遠回りのようで一番確実な近道です。


