「マウスピース矯正中にホワイトニングもできる?」
「矯正とホワイトニングを同時に進めたい」
「歯並びだけでなく、歯の色もきれいにしたい」
マウスピース矯正を検討している方や、現在治療中の方の中には、このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
せっかく歯並びを整えるのであれば、歯の色も明るくして、よりきれいな口元を目指したいと思うのは自然なことです。
結論からお伝えすると、マウスピース矯正中でもホワイトニングを行える場合があります。
ただし、矯正治療の進み具合や歯の状態、使用するホワイトニング方法によっては、同時に行わない方がよい場合もあります。
今回は、マウスピース矯正とホワイトニングを併用する際の注意点や、ホワイトニングを始めるタイミングについて解説します。
マウスピース矯正中でもホワイトニングはできる?
マウスピース矯正中でも、歯科医師の判断によってホワイトニングを行える場合があります。
ただし、すべての方が矯正治療とホワイトニングを同時に行えるわけではありません。
例えば、次のような条件によって判断が異なります。
- 矯正治療の進み具合
- アタッチメントの有無
- 虫歯や歯周病の有無
- 歯の知覚過敏の状態
- 使用するホワイトニング剤の種類
- ホワイトニングの方法
特に、マウスピース矯正では歯の表面にアタッチメントという装置をつけることがあり、ホワイトニングの仕上がりに影響する可能性があります。
そのため、ホワイトニングを希望する場合は、事前に担当の歯科医師へ相談することが大切です。
マウスピース矯正とホワイトニングを併用するメリット
① 歯並びと歯の色を同時に改善できる
マウスピース矯正は、歯並びや噛み合わせを整えるための治療です。
一方、ホワイトニングは、薬剤の働きによって歯の色を明るくすることを目的としています。
それぞれ目的は異なりますが、適切に組み合わせることで、歯並びと歯の色の両方を改善できる可能性があります。
② 矯正治療中に歯の色への意識が高まる
マウスピース矯正を始めると、鏡で歯並びを確認する機会が増える方も多いでしょう。
その中で、歯の色や着色汚れが気になるようになることがあります。
ホワイトニングを検討することで、歯並びだけでなく、お口全体の見た目について考えるきっかけにもなります。
ただし、ホワイトニングを行う時期は、矯正治療の状況に合わせて判断する必要があります。
マウスピース矯正中のホワイトニングで注意したいこと
① アタッチメントがあると色ムラが生じる可能性がある
マウスピース矯正では、歯を効率よく動かすために、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる小さな突起をつけることがあります。
アタッチメントは、歯科用の樹脂で作られています。
ホワイトニングは天然歯の色を明るくする治療ですが、アタッチメントなどの樹脂は天然歯と同じようには白くなりません。
また、アタッチメントがついている部分では、薬剤の作用に差が生じる可能性があります。
そのため、ホワイトニング後に色ムラが気になる場合があります。
特に、前歯にアタッチメントが多くついている場合は、矯正治療が終わってからホワイトニングを行う方が適していることもあります。
② 知覚過敏が起こることがある
ホワイトニングでは、一時的に歯がしみる症状が現れることがあります。
これを知覚過敏といいます。
マウスピース矯正中は、歯を動かす力によって圧迫感や違和感が生じることがあります。
そのため、矯正治療による違和感とホワイトニングによる知覚過敏が重なると、普段より不快に感じる可能性があります。
すでに歯がしみている場合や、強い痛みがある場合は、ホワイトニングを始める前に歯科医師へ相談しましょう。
③ 虫歯や歯周病がある場合は先に治療が必要になることがある
ホワイトニングを行う前には、虫歯や歯周病などがないか確認することが大切です。
虫歯や歯茎の炎症がある状態でホワイトニングを行うと、痛みや刺激が生じる場合があります。
また、虫歯治療によって詰め物や被せ物が必要になる場合は、ホワイトニングとの順番を検討することもあります。
歯の健康状態を確認し、必要な治療を行ってからホワイトニングを始めましょう。
矯正用マウスピースを使ってホワイトニングできる?
マウスピース矯正では透明な装置を使用するため、
「このマウスピースにホワイトニング剤を入れれば、同時にホワイトニングできるのでは?」
と考える方もいるかもしれません。
しかし、矯正用マウスピースを自己判断でホワイトニングに使用することはおすすめできません。
矯正用マウスピースとホワイトニング用マウスピースは、使用目的や形状が異なります。
矯正用マウスピースにホワイトニング剤を入れると、薬剤が適切に保持されなかったり、歯茎に漏れたりする可能性があります。
また、ホワイトニング剤の種類によっては、装置との適合性について確認が必要です。
矯正用マウスピースをホワイトニングに利用できるかどうかは、歯科医師の判断に従いましょう。
ホワイトニングにはどんな種類がある?
ホワイトニングには、大きく分けてオフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニングです。
歯科医師や歯科衛生士の管理のもと、専用の薬剤などを使用して歯の色を明るくします。
比較的短期間で変化を実感できる場合がありますが、希望する白さや歯の状態によっては複数回の施術が必要になることもあります。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院で処方された薬剤と専用のマウスピースなどを使用し、自宅で行うホワイトニングです。
歯科医師の指示に従い、一定期間継続して使用することで歯の色を明るくしていきます。
ただし、矯正用マウスピースをそのまま利用できるとは限りません。
矯正治療中にホームホワイトニングを希望する場合は、使用する装置や薬剤について確認する必要があります。
ホワイトニングを始めるおすすめのタイミングは?
マウスピース矯正中にホワイトニングを希望する場合、開始するタイミングも重要です。
矯正治療を始める前
矯正治療を始める前にホワイトニングを行う方法もあります。
ただし、矯正治療中に歯の位置が変わることや、アタッチメントを装着することを考慮する必要があります。
また、矯正治療は長期間にわたることもあるため、治療中に歯の色が変化する可能性もあります。
矯正治療中
矯正治療中でも、条件が合えばホワイトニングを行える場合があります。
ただし、アタッチメントの有無や知覚過敏の状態などによっては、適していないこともあります。
歯科医師と相談しながら判断しましょう。
矯正治療が終わった後
歯の色をできるだけ均一に整えたい場合は、矯正治療が終わってからホワイトニングを行う方法が選択肢になります。
矯正治療が終了し、アタッチメントを取り外した後であれば、歯の表面の状態を確認しながらホワイトニングを進められます。
ただし、矯正終了後も歯並びを維持するための保定装置が必要です。
ホワイトニングの開始時期や保定装置との併用については、担当の歯科医師と相談しましょう。
詰め物や被せ物もホワイトニングで白くなる?
ホワイトニングによって色が明るくなるのは、基本的に天然の歯です。
詰め物や被せ物などの人工物は、ホワイトニングによって天然歯と同じように白くなるわけではありません。
そのため、前歯に詰め物や被せ物がある場合は、ホワイトニング後に周囲の歯との色の違いが目立つことがあります。
必要に応じて、ホワイトニング後の歯の色に合わせて詰め物や被せ物を作り直すこともあります。
ただし、すべての方に作り直しが必要になるわけではありません。
よくある質問
Q. マウスピース矯正中でもホームホワイトニングはできますか?
歯や歯茎の状態、使用する装置などによっては可能な場合があります。
ただし、矯正用マウスピースを自己判断でホワイトニングに使用することは避けてください。
Q. アタッチメントがついていてもホワイトニングできますか?
できる場合もありますが、色ムラが生じる可能性があります。
特に見た目を重視する場合は、アタッチメントを取り外した後にホワイトニングを行う方法も検討されます。
Q. ホワイトニングをすると矯正治療に悪影響がありますか?
適切な管理のもとで行うホワイトニングが、必ずしも矯正治療に悪影響を及ぼすわけではありません。
ただし、知覚過敏や歯茎への刺激などが起こる可能性があるため、歯科医師による判断が必要です。
Q. 矯正治療が終わってからホワイトニングをした方がいいですか?
歯の色を均一に整えたい場合は、矯正治療終了後が適していることがあります。
ただし、歯の状態や希望する仕上がりによって適切なタイミングは異なります。
Q. ホワイトニングをすれば歯の着色汚れも落ちますか?
歯の表面についた着色汚れは、歯科医院でのクリーニングによって除去できる場合があります。
一方、ホワイトニングは歯そのものの色を明るくすることを目的とした治療です。
着色の原因によって適切な方法が異なるため、まずは歯科医院で相談しましょう。
まとめ
マウスピース矯正中でも、ホワイトニングを行える場合があります。
ただし、矯正治療の進み具合やアタッチメントの有無、歯や歯茎の状態などによって、適切なタイミングは異なります。
特に注意したいポイントは次の4つです。
- アタッチメントがあると色ムラが生じる可能性がある
- ホワイトニングによって知覚過敏が起こることがある
- 矯正用マウスピースを自己判断でホワイトニングに使用しない
- 均一な仕上がりを重視する場合は、矯正治療終了後も選択肢になる
マウスピース矯正とホワイトニングは、目的の異なる治療ですが、適切に組み合わせることで、歯並びと歯の色の両方を整えることができます。
歯並びだけでなく歯の色もきれいにしたいと考えている方は、ぜひ担当の歯科医師へ相談してみてください。


